« 2017年6月 | トップページ | 2017年8月 »

2017年7月

2017年7月31日 (月)

「働き方改革」関連ニュース

★40代女性、転職先は電通 働き方改革で増える求人

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ28HY6_Y7A720C1000000/

「厚生労働省が28日に発表した6月の正社員の有効求人倍率(季節調整値)が初めて1倍を超え、求人が求職を上回った。働き手となる生産年齢人口(15~64歳)はこの4年間だけで410万人減少している。こうした社会構造から生じる人手不足に、新たに加わってきている要因が、労働環境を改善する「働き方改革」だ。電通だけでなく、「働き方改革」に伴う業務の見直し、労働時間の短縮によって正社員の求人は今後、増える見通しだ。すでに兆しは出ている。正社員の争奪戦が過熱しようとしている。」

社員がやめない会社をつくること、そして採用に困らない会社をつくること。
人手不足常態化社会が到来し、すべての企業に課せられた命題となっています。
この答えは人本経営の実践に尽きます。
この3年がその先を決するとみてよいのではないでしょうか。

★女性のための働き方改革は「制度」よりも「心」から

http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2017/07/post-3841.html

「様々な支援制度はもちろん、職場の温かい理解があったから。仕組みだけでなく、一緒に働く人たちの心が、育児と仕事を両立させる女性の背中を押し応援してくれるようです。」

家庭と仕事の両立は、制度よりも風土という考え方を人本経営では重視しています。心という言葉を使っていますが、風土と同義ととらえてよいでしょう。
先日訪問したファースト・コラボレーションでは、店長になった女性社員が2人、3人と育児休業を取り、その後復職してきます。最初はお互いさまという感覚でしたが、それでは権利になってしまうので、育休に入る社員の方が感謝の気持ちを強く示していくことが重要だと指摘されていました。
なるほどと感じさせられました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第695号『人本経営に成功する方法論2 ビジョンを明らかにし実現指針をつくる』

前号でふれた経営幹部との同志的結びつきが果たせたのち、共に幸せな人生を過ごしていくために、どのような会社にしていきたいかという対話を社員と開始していきましょう。

この際、ビジョンを示していくことが求められます。

四国管財のビジョンはとても参考になりますので掲示いたします。

  • 夢が実現できる会社
  • お客様に尊敬される会社
  • 地元で働いていて胸を張れる会社
  • 異業種から尊敬される会社
  • 同業者に気を使わなくてよい会社
  • 他社が真似できない技術を持った会社
  • お客様を選べる会社
  • 優しさの中に厳しさがある会社
  • 入社するのが難しい会社
  • 老後を安心できる会社
  • 社長や上司と気軽に話せる会社
  • 他人を元気にできる会社
  • 家族が安心できる会社
  • 家族や知人に勧めてもらいたい会社
  • やる気のある障害を持った方が違和感なく働ける会社
  • 社員さんが持ち家を持てる会社
  • 定年後(65歳)でも働ける会社
  • 退職後も関れる会社
  • 死ぬ時この会社に勤めて良かったと思われる会社

実際に社員一人一人がそう感じるとなったら確実に素晴らしい会社になるだろうということが直截的に伝わってきます。これを土台にしてわが社ではどのようなビジョンを掲げていくか、まず経営者と経営幹部で意見交換をし、わが社としてのビジョンができたら、社員へこれからこのような会社づくりを目指していきたいと考えていると伝えていきます。そして、さらに社員の側からも追加でこんな会社にしていきたいというアイデアを出してほしいと働きかけを行います。

社員からの意見を集約して、将来実現したいわが社のビジョンをまとめます。そして実現していくために日々仕事をしていくうえで、どのような考え方や行動が求められるかを落とし込んでいきます。価値観、行動規範を示していくのです。

四国管財では15のベーシック が定められています。

やはり、「常に笑顔」「挨拶の実践」などいわゆる利他的な行動規範や人間力を向上させていく内容は不可欠で示されています。

そして「前向きな取組み」では、『新たな一歩、更なる一歩を踏み出すのはしんどい事であり、出来ないと諦めがちですが、やろうと思えば手段は100万通りあります。やらない理由を考えるのではなく前向きに考え取り組みましょう』と掲げられています。

また「自分のために仕事する」として『同時多発テロで旅客機に搭乗され、犠牲になられた方は自分の命があとわずかなことを確信した時、愛する人に最後のメッセージを残しました。自分にとって一番大切な人(事)を再認識し、そのために仕事に取り組みましょう。』とされています。

日々触れて行動喚起が促されるような内容がベストです。いい事例を参考にして、毎日前進ができるような規範を掲げていきましょう。

【参加者募集中】―

9月14・15日『島根県いい会社ベンチマーク視察ツアー』開催決定!

いい会社を現地で学ぶイベント「壺中100年の会」。
9月はイベント史上初の島根県ツアーを開催いたします。
「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞企業も数多く輩出している同県の企業は“学びどころたくさん”です。

※詳細・お申し込みはこちらをご覧ください。
http://www.keieijinji.com/message/semina/kochu_201709.html

今回も早々に定員となることが予測されます。
確実な座席確保のためには、お早めにお申し込みください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月24日 (月)

「働き方改革」関連ニュース

★人手不足、バブル期並み それでも賃金上昇鈍く…「これまでにない現象」

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170722/mca1707220500010-n1.htm

「人手不足が1980~90年代のバブル期並みに深刻化していると指摘。労働力不足による低成長を打開するため、残業を抑えて多様な勤務形態を認める「働き方改革」を進め、生産効率を高める必要性を強調した。人手不足にもかかわらず賃金上昇が鈍いことは「これまでにない現象」とした。」

これまでにない現象。そう70年周期で近代日本社会はそれまでとは違った社会を形成している。戦後70年を超え、まさしく時代の変革期の真っただ中に差し掛かってきた。ポスト資本主義社会に生きることが求められている。

生き残ることより、生まれ変わること。
企業にとってその具体策が人本経営の実践に尽きると思う。

★残業代ゼロ法案、議論継続 連合会長、修正めぐり見極めつかず

http://www.sankeibiz.jp/econome/news/170722/ecd1707220500002-n1.htm

「連合の神津里季生会長は21日、定例記者会見で、一部専門職を残業代支払いなど労働時間規制から外す新制度を含む労働基準法改正案の修正をめぐり「政労使で合意するか見極めがまだついていない。議論を継続する」と述べた。」

連合会長、変わり身が早い。こりゃ成立しない。もうこの議論、時間の無駄だろう。

★“旅のチカラ”で働き方改革を実現するプログラム 『働き方改革への旅』発売

http://www.jiji.com/jc/article?k=000001216.000005912&g=prt

「「理想とする働き方」や「職場環境と現状の満足度」の乖離が大きかったのは、賃金や待遇に対してではなく、社業に対するロイヤリティや組織内の人間関係など『社内風土』に関する項目で、社内環境や人間関係の質の向上が強く求められていることが分かりました。調査結果からも、「働く人々のマインドの改革」が伴わない限り、真の働き方改革の実現は難しいのではないかと考えます。そこで今回、‘旅のチカラ’を使い、楽しみながら自身の働き方への意識改善や組織の風土醸成を促進するプログラムを開発しました。社内外のコミュニケーション活性化を目的とした内容だけでなく、友人やファミリーなどプライベートを充実させたい方に向けたものなど、様々なプログラムを用意しました。」

これは的を得ている。働き方改革のプランニングとしてやたらIT関連企業の設備投資ソリューションが目立っているが、経営者、社員のマインドセットが実は一番重要であることは確か。よく考えた提案ではないかと感じる。企画者をほめたい。

★働き方改革で大きな風吹く 社労士会連合会総会

https://www.rodo.co.jp/news/15216/

「開会あいさつで大西会長は、政府が推進する働き方改革の中身が、社会保険労務士の専門業務である労務管理が中心である点を指摘したうえで、「いま社労士にとって大きな風が吹いている」と話した。「働き方改革において、専門家の立場で活躍し、期待に応えていくのが私たちの使命」と強調し、取組みを進める考えを示している。」」

まさしくである。ここで社会の期待に応えられない社会保険労務士は退場すべきだろう。先月、ある県の社会保険労務士会の必須研修でお声がかかり、「人本経営の実践法」について講演をさせていただいた。100人を超える地元の社会保険労務士たちに本気で自分たちが変わるときであるとメッセージさせていただいた。超共感してきた若手の社会保険労務士が少なからずいた。そうした志士が世の中を変えていくけん引役になると信じたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第694号『最新 人本経営に成功する方法論』

天彦産業の樋口友夫社長がFacebookで語られています。

「最近の講演先でお会いする経営者のほとんどが人本経営に舵を取ろうとしています。」

報じられるニュースも「人手不足倒産急増」「これまでにない現象」など、いよいよ変わらなければ立ち行かなくなってきている社会情勢を伝えるものが多くなってきています。

人本経営を実践するだけでなく、成功していくことが生命線になってきていると強く感じています。

人本経営伝道師としてのこれまでの活動、体験を踏まえて、人本経営に成功する方法論を改めて展開していきたいと存じます。

■不可欠な経営者の覚悟

まず、業績軸から幸せ軸へ経営の舵を切ることに経営者が本気でコミットする意思を揺るぎなくもつことです。先日、ベンチマークさせていただいたファースト・コラボレーションの武樋泰臣社長は、「腕一本落としてでも社員を幸せにしていきたい」と語られていました。人本経営者としての本気の迫力に圧倒されてしまいました。

絶対になんとしても、縁があって共に職場で働く社員を全員幸せにしていくと強く強く思い、念じてください。思うは田んぼに心をいれる、つまり種をまくことが語源です。植松電機の植松努さんがおっしゃる名言「思うは招く」も思いが先です。種を撒くので根が生え、芽が出て、葉がつき、花が咲き、実が実ります。日々、必ず人本経営を成功に導くと覚悟して仕事を始めていきましょう。

■右腕、左腕と一枚岩になる

経営者としての腹が据わったら、次にすべきことは自分の右腕、左腕となる経営幹部に思いを語り、同志となってもらうことです。このプロセスを経ないで、いきなり社員全員に人本経営を実践していくことを宣言して失敗した事例が、実は少なくありません。まず、社員全員に向かう前に、幹部の方々と腹を割って進もうとする方向について話し合い、理解、共感、共鳴してもらうことがとても重要です。

反感や非協力的な態度が経営幹部から感じられたら、それは社員も疑念を生じることは必至で、人本経営の進みも思うようになりません。

これまでの関係性が現実的に問われてきます。場合によっては相当骨が折れるかもしれません。特に先代からバトンタッチされた後継経営者の場合、業績軸の思考が沁みついている古参の幹部社員たちはなかなか理解を示してくれないかもしれません。

ここは最初に本気度を発揮する見せ処になるかもしれません。私利私欲が感じられたら幹部たちは従いません。伊那食品工業の塚越寛会長の次の言葉を肝に銘じてください。

「ある程度の規模になったら、テクニックではなく私を離れて公の経営をしていくことが必要。社長が社長の財産を貯めるために経営している限り、社員は言うことを聞かない。お互い幸せになろうということが伝わったら、社員は心を合わせてくれる。」

幹部の皆さんに塚越寛会長の『いい会社をつくりましょう』を読んでもらい、その後、経営者としてそこに近づいていく努力をしていきたいので協力してほしいと虚心坦懐に語りかけ、対話を進めていくとよいでしょう。

■いい会社をベンチマークする

経営幹部と一緒に早い段階で実際に目指すべき会社にベンチマークしに行くことはとても効果的なので、実践することを強くお勧めいたします。

株式会社シェアードバリュー・コーポレーションでは、定期的に「壺中100年の会」というベンチマークツアーを開催しています。この企画に経営者とその幹部の方で参加されている企業は、参加後、文字通り一枚岩になって人本経営の実践を進めていかれています。ぜひ活用してください。

次回は9月に島根県の企業を訪問します。特にさんびる、島根電工は、これから進むべき方向を幹部の方と明確に共有するための最高の題材となること請け合いです。

経営者と経営幹部が、どんな会社にしていきたいか、はっきり明確にビジョンが共有できたら、人本経営はもう半分成功したようなものです。

経営幹部との関係性構築のプロセスが完了したら、つぎはいよいよ社員への働きかけとなります。

 (以下、次号へ続く)

【参加者募集中】―

9月14・15日『島根県いい会社ベンチマーク視察ツアー』開催決定!

いい会社を現地で学ぶイベント「壺中100年の会」。
9月はイベント史上初の島根県ツアーを開催いたします。
「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞企業も数多く輩出している同県の企業は“学びどころたくさん”です。

※詳細・お申し込みはこちらをご覧ください。
http://www.keieijinji.com/message/semina/kochu_201709.html

今回も早々に定員となることが予測されます。
確実な座席確保のためには、お早めにお申し込みください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月18日 (火)

「働き方改革」関連ニュース

★テレワーク・デー  7月24日 五輪開会式、出勤せず仕事

https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20170627/k00/00m/020/091000c

「政府は2020年東京五輪の開会式が開かれる7月24日を今年から「テレワーク・デー」と位置付け、企業や官公庁の参加を呼びかけている。3年後の開会式当日は、訪日外国人観光客や参加選手の移動で首都圏が混雑することが予想される。このため、当日朝の出勤を控えてもらうことで、交通渋滞の緩和を図るのが狙い。政府は今回の試みを機にテレワークを定着させ、働き方改革にもつなげる考えだ。」

なるほど。ま、のせられてみるのもいいかもしれないというところですか。
しかし、7月24日から1か月間、年々暑さが尋常じゃなくなっているが、五輪は大丈夫だろうか。観戦するほうも熱中症との闘いになりそう。

★連合、批判から一転容認 「残業代ゼロ」修正を条件に

http://www.asahi.com/articles/ASK7C77C0K7CULFA03Y.html

「国会で2年以上もたなざらしになっていた「高度プロフェッショナル制度」を含む労働基準法改正案が政労使が合意したうえで再提出される運びとなった。「残業代ゼロ法案」と強く批判してきた連合が一転、修正を条件に容認に転じたためだ。」

いわゆるホワイトカラーエグゼンプション。とうとう法制化されるのだろうか。
これまで何度も廃案にされてきたが、連合が歩み寄ったというニュース。
まあ一筋縄ではいきそうもないが、動向を注視したい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第693号『遂に始まった平成の大政奉還』

日経新聞の記事ですが、「NY上場廃止ラッシュ NTTも4月に」(2017.3.9)というタイトルで、日本企業が米ニューヨーク証券取引所(NYSE)をはじめとする海外の証券取引所への上場を取りやめる動きが広がっていると報じています。

脱株式市場の動きは、いよいよポスト資本主義社会の始まりかと感じさせるものがあります。

当通信でもこのことは早くから指摘しました。例えば、2014年には、第562号『平成の大政奉還、その時が迫っている』と題して、大企業の上場廃止とは、脱資本主義として軸が完全に変わったことをこれほどわかりやすく示すことができる行動はない、と指摘しています。

遂に時代は大きく動き出してきたようです。

■公益資本主義という考え方

先日、視察にうかがった伊那食品工業の塚越寛会長は、「公益資本主義」を提唱している原丈人氏(アライアンス・フォーラム財団代表理事)の考えは、私の考えと同様だと指摘しておられました。

原氏は、現代の株主中心の資本主義を批判しています。会社は株主のものであるという英米流のコーポレートガバナンスの考えでは、会社を統治するのは株主である投資家ということになり、それでは従業員を多数リストラして固定費を下げ、株価を上げ、企業価値を高めた経営者が評価されることになると指摘しています。

その結果、株主を最優先する株主資本主義が世界にはびこれば、圧倒的大多数を占める中間層が影響を受けて貧困層に転落し、民主主義が機能する前提条件である厚い中間層が減じ、結果として民主主義が機能しなくなると説いています。

実際に、英国では1980年代の金融ビッグバンで製造業が姿を消し、没落した中産階級が貧困層となって格差が拡大し、その不満がEU離脱の遠因となり、不安定さをもたらしていると指摘されています。

同氏は自身が提唱する「公益資本主義」について以下のように説明しています。

中間所得層を増やすためのものです。会社に利益をもたらすのは誰か。まず従業員、それから、お客様、取引先でしょうか。社会も大事です。だから利益が上がれば、こうした関係者に還元する。そして余ったものを株主に配当として渡す。この考えに基づくと、優先度が高いのは、株主を豊かにするということよりも従業員をお金持ちにするということになります。(『日経ビジネス』2017年7月3日号より抜粋)

人本主義との類似性が極めて高く感じられる考え方、あり方です。違いをいうならば、社員の家族というステークホルダーが出てこないことと、目的が社員の「幸せの増大」ではなく社員を「お金持ち」にすると言っていることでしょうか。

人本経営に舵をきったトヨタ自動車の豊田章男社長も「公益資本主義」という言葉を用いて、今、そしてこれからのトヨタの経営のあり方を説明していますが、この原氏の考え方に影響を受けているものと考えられます。

■自主的な上場廃止を選択した人本経営実践企業

人本経営実践企業は、社員とその家族から株主まで大切にしていくステークホルダーの優先順位を明確にしていますので、ほとんど上場していません。それがゴールだと思っていませんし、現在の株式市場に上場することで、絶対的な価値観である永続経営がさらに確固たるものになると考えないからです。

いったん上場したものの、やはり違ったと廃止している事例もあります。東京でスーパーマーケット事業を展開しているオオゼキです。

オオゼキは1957年の創業で、1999年に株式を店頭公開、2006年に東証2部に上場しています。店舗の社員に仕入れ権限を持たせるなど「個店経営」が特徴で、食品スーパー各社がコスト削減のためにパート・アルバイトを多用する中、正社員比率7割という姿勢にみられるように、人を大切にする経営で現場主義を徹底し、地域に愛されています。好業績ですから難なく上場しましたが、5年も経たない2010年に創業家の社長がMBOを実施、株式非公開にしました。その理由は、「体力があるうちに非上場化し、業績に縛られずに強い店を作りたい」というものでした。

四半期決算の公開など上場企業は極めて短期的な経営結果を求められます。その目的は、株主のためにほかなりません。これでは自分たちが大切にしていたものが損なわれると上場廃止した訳です。

さあ、わかりやすいニュースが報道されてきました。ますます時代が動き出すことでしょう。

 -----------------------------

9月『島根県 いい会社ベンチマーク視察ツアー』開催決定!
            【参加者募集中】


 株式会社シェアードバリュー・コーポレーションの超人気企画
   いい会社を現地で学ぶイベント「壺中100年の会」

  9月度はイベント史上初の島根県ツアーを開催いたします。

 日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業も数多く輩出してい
     同県の企業は“学びどころたくさん”です。

 ------------------------------

 【壺中100年の会 in 島根】

 ■開催日時

  2017年9月14日(木)~15日(金) 定員25名

 ■ベンチマーク企業
  さんびる 島根電工 須山木材 ほか

今回も早々に定員となることが予測されます。
確実な座席確保のためには、お早めにお申し込みください。

 ↓特設サイトはこちら↓
 http://www.keieijinji.com/message/semina/kochu_201709.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月10日 (月)

「働き方改革」関連ニュース

★飲食店に広がる「働き方」改革、人手不足の解消に「時短正社員」も。雇用促進なるか?

https://www.inshokuten.com/foodist/article/4441/

「大手外食企業に加え、さまざまな店舗で始まっている「働き方」改革。場合によっては人件費を圧迫したりと一時的な痛みも伴うが、働き手にとって魅力的な環境をつくることができれば、より優秀な人材を確保でき、また長期雇用にもつながる。そうすれば結果的に採用コストを抑え、経営的にも良い影響を与えていくだろう。
飲食業界は人手不足という逆風に立たされてはいるが、これが大きな改革をもたらす風に変わっていくのかもしれない。」

的を得たいい記事だと思う。
ゼンショーやワタミは直接取材しているのでわかるが、本気で現場の労働環境の改革に乗り出している。そして、さすがに一世を風靡した企業は、方向性を変えるとそのエネルギーパワーはすごいものがある。あっという間に結果を出してくる。その継続が課題ではあるが、飲食業界変わっていくと自分も思う。

★働き方改革支援を宣言 新たにセンターも 香川県社労士会

https://www.rodo.co.jp/news/14544/

「香川県社会保険労務士会(大谷義雄会長)は、都道府県の社労士会として初めて、政府等の働き方改革を支援する方針を打ち出し、宣言した。具体的には、政府等の関係機関からの要請に迅速に対応し情報発信を積極化するほか、「人を大切にする企業づくり」をテーマに掲げ、労働環境改善に取り組んでいく。」

社労士会もいよいよ動き出したようだ。
先だっては自分も富山県の社会保険労務士会の必須研修に呼ばれ「人本経営」の講演をしてきた。社会保険労務士がぶれずに「人を大切にする企業づくり」を実践できるように力をつけることが世のためになることは間違いない。それを本気でブレイクスルーしてくる仲間がどれだけふえてくるだろうか。
しかし、やはりこういうことは四国がいちばん早いですね。さすが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第692号『伊那食品工業視察記2017 先に思い行動する』

人本経営の聖地巡礼。2年連続で七夕に伊那詣でをいたしました。

80歳になられた塚越寛会長より貴重なご講話を賜りました。何度訪ねても、その度に新たな学びがある伊那食品工業は、まさしく原点回帰できる貴重な存在です。

では、さっそく今回の視察のシェアをいたしましょう。

■哲学をもたないとうまくいかない

『会社を作った動機が個人的資産を増やすためであったとしてもそれは否定しない。けれどある程度の規模になったら、テクニックではなく私を離れて公の経営をしていくことが必要』と説かれていました。

企業の「企」の字。人が止まると書きます。幸せであるから人は止まろうとする訳で、この字からして明らかであるとおり、企業は人を幸せにするためにあるのです。あらゆる人間の営みは、お互いが快適になるために行っているはずですが、幸せのためであるとはっきり意識はしていません。その意識をはっきりさせないので、目先の利益に目を奪われることになります。

社員の幸せ増大のためには、右肩上がり、ゆっくりと末広がりになっていくことです。そのために何をやるのか――「年輪経営」がその答えです。

いいとわかっていても年輪経営の実現は簡単ではありません。世の中の変化が激しいからです。ゆえに流れを読み解き、事業をどう変化させるか、先を読んで手を打っていくことが求められます。

『時代を読んで手を打つ、即ち布石を打つことが経営者の仕事。これは会社ですることではない』と塚越会長は明言されていました。

■先に思い行動する

「いい会社をつくりたい、しかし現状の経営状況では・・・。」

「思いが先か、儲かってからか?」

『先に思い行動することが大事だ』と語られていました。

『儲かってからでは、社員は感動しない。利益はカス。もちろん闇雲に使うのは論外だが、社員のためにこれくらいは使っていいだろうと前向きに使っていくことが大切』ということです。儲かった結果なら当たり前なので社員は感動しないが、今、この段階でそこまでしてくれるのかと感動になるといいます。

■思うは招く

このお話をお聴きして植松電機の植松努さんの「思うは招く」という言葉を思い出しました。

「思」という字は、田んぼに心を入れることが語源とされています。つまり種をまくという状態です。まかれた種は、やがて根を張り、芽を出します。これを成長させるために日々、思ったこと言ったことを実践していきます。言が成っていくので、それが誠実という状態をもたらします。そして、このことを続けていけば、やがて実がなり果実となります。それは現実なのです。

時間はかかるけれど、そういうプロセスを積み重ねていくと「いい会社」が実現してくる、それが年輪経営だと深く学ばせていただきました。

出来ると信じることが大事なのでしょう。出来るという言葉は、出て来るが転じています。世の中にはすでに偉大な力が存在しています。それを自らの努力で出せるかどうかなのです。時間はかかるけれど出せたら出来るのです。

■会社の資産には二つある

会社には目に見える資産、つまり土地や建物・車両・機械設備などのほかに、目に見えない資産があります。目に見えない資産とは、信用であったり、イメージであったりします。

目に見えない資産は、たくさんの人が関わってつくられたもので、非常に大事なものです。これを増やしていくためには、とても時間がかかりますが、失うことは一瞬で起きてしまいます。

目に見えるものは満足に関連し、目に見えないものは幸福に関連することが多くありそうです。

仏教の教義にもある色即是空。目に見えるものが「色」で、目に見えないけれども存在しているエネルギーが「空」と教えています。

目に見えないものが目に見えるものをつくっているという事実。塚越会長がおっしゃる『先に思い行動すること』の重要性は、この教えにも通じるものがあるのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月 3日 (月)

「働き方改革」関連ニュース

★日経新聞が記者に夜回り制限令を出した理由

http://toyokeizai.net/articles/-/177791

「特ダネを追う記者が取材先の自宅等へ夜討ち、朝駆けを行うのは日常的・・・そんな中、重い腰を上げたのが日本経済新聞社だ。「働き方改革に本腰を入れる。われわれの頃と時代が変わった」。編集局幹部は「これはポーズではない。目安箱を設けるので、残業削減のための良いアイディアをどんどん寄せてほしい」と局員に述べた。長谷部専務も、局員を前に「残業抑制へ締め切り重視を徹底する。特ダネを連発する記者でも、締め切りが守れなければマイナス評価」と、人事評価に言及し、本気度を見せた。」

マスコミの働き方改革関連の動きを伝えるニュース。
日経は、特ダネより残業抑制を打ち出したという。
ここのところ医療関係や学校といった教育現場でも、長時間労働根絶のための取り組みが話題になっている。働き方改革は、まさしく聖域なしの様相を呈してきた。

なぜ、天下の日経がスクープを捨ててまでも時短なのか。

記事では新卒採用への逆風に抗しきれないとし、マスコミ業界志望の学生が激減している上に、日経でも内定者が働き方への不安を口にして入社を辞退するケースが会社の想定を上回っているため、背に腹は変えられないからだと解説している。

これはもう社会的革命といっていいのだろう。
ここ数年での各企業の対応の稚拙が、その先の生死を分けることは必至だ。
今、とてつもなく大事な時代にわれわれは生きている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第691号『今一度問う 何のための働き方改革か』

いよいよ待ったなしになってきた感のある働き方改革。何のための働き方改革か。

この問いに明確な答えを出して改革に進んでいかなければ、成功はおぼつかないことは明らかです。

働き方改革の目的は、人手不足が常態化し、さらに深刻化していく現在の日本社会において、適正な労働力をこれからも保持し続け、安定的な経営を実現していくために行われるものです。

これ以外の理由で、殊更に働き方改革を叫ぶ将来的なリスクはないといっても過言ではないでしょう。

わが国の生産年齢人口(15歳以上65歳未満)は1995年頃にピークとなり、当時は8700万人も存在していました。これが未曽有の少子高齢化社会が津波のように訪れていることで、現時点では1200万人減の7500万人になっています。そして、現状のままで推移するとなると、今後減少の一途を辿り、2050年代には5000万人を割り込むと予想されています。

戦後、高度成長を支えてきたのは、いうまでもなく生産年齢人口が右肩上がりで増加していたことが大きな要因です。労働者であり消費者である人口層が増加し続ける環境があったのですから、企業経営には好循環を生み出す前提がしっかりと存在していたのです。

それが失われたのです。

バブルが弾け、2000年前後に「失われた10年」という言葉が流行りました。次の10年後にも「失われた20年」と言葉にした評論家がいました。まもなくバブル崩壊後30年になりますが、さすがに「失われた30年」と声にする輩は出てこないことでしょう。

「失われた」のではなく、「新しい現実が出現している」というのが実相だからです。

新しい現実を意識したら、新しい生き方が必要になるのは当然です。企業経営でも新しい現実を踏まえて、新しい企業経営が求められてきますし、それに応えられた企業がこの先、持続する可能性を高めていきます。

■生き残るのではなく、生まれ変わる

今の時代をこう称したのは、マーケッターの神田昌典さんです。さすがとしか言いようがない、今を端的に表現した名言と感心させられます。

いったん、これまでの常識を断ち切ることからスタートしていきましょう。

労働者、消費者が増え続けるという前提が消え去り、ものすごい勢いで減り続けるということが今、そして近未来の大前提です。

再び本題へ戻ります。

何のために働き方改革を行うのか。

それは、新しく出現した現実社会においても、世の中に必要とされ、役に立つ存在であり続ける企業体として、関わるステークホルダーに幸福をもたらすためにほかなりません。

最大多数の最大幸福を目指し、拡大志向を重視した高度成長時代、TVのコマーシャルでは「大きいことはいいことだ」と流布されていました。

それがもはや現代に通じないことは、多くの大企業が窮地に陥っている事実をみれば明らかでしょう。

そうではなく、規模は小さくて成長度は遅くとも、確実に安定的に木の年輪のごとく発展していく経営のあり方が、新しく出現した現実では極めて有効となりました。

社員がやめない会社をつくることが、人手不足常態化という新しい現実では、まず実現すべき目標といえるでしょう。人が計画通りに採用できなくなったとしても、離職率が低く安定成長を志しているならば、経営は盤石です。

そこで働いていて幸せを実感しているから、社員は辞めなくなります。一人一人の社員の幸せ度が醸し出すのが、その会社の企業風土です。それは、その価値観に引きつけられる求職者を呼んでいきます。結果として新規採用にも困らなくなり、さらに企業経営の健全さを増していきます。

人本経営に成功している企業が皆、その健全さを手に入れています。つまりは人本経営の実践、是即ち働き方改革の成功となるのです。こうして生まれ変わった企業が一燈照隅として社会のホタルになっていきます。そして、たくさんのホタルで社会があふれたとき、萬燈照国となっていくのです。

今、そのプロセスの真っただ中にいるということは、何と幸せなことなのかと改めて感じ入る今日この頃です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年6月 | トップページ | 2017年8月 »