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2017年1月

2017年1月30日 (月)

人本経営実践講座 2017年度受講生 募集受付開始しました!

受講修了生の満足度100%

これまで東京で3期、大阪で2期実施いたしました「人本経営実践講座」は、受講修了生の満足度100%を継続しています。

※受講体験談はこちら
 http://www.keieijinji.com/event/jinpon_voice/voice_osaka1.html

あなたの会社も人本経営に成功して時代の先端で輝いていきませんか?

◆東京4期


 4月19日スタート 全10回 会場:神田
 毎月第3または第4水曜日13:30~17:30に開講

◆大阪3期

 4月22日スタート 全10回 会場:上本町
 毎月第3または第4土曜日10:00~15:00に開講

 詳細は→http://www.keieijinji.com/event/jinponosaka3rd.html

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「働き方改革」関連ニュース

★残業上限、月60時間で調整 繁忙期は100時間 政府の働き方改革

 http://www.sankei.com/economy/news/170128/ecn1701280012-n1.html

法規制としては妥当なところか。
でも働き方改革は法律ではなく、トップ、リーダーの本気度で決まる。
わかっている経営者はわかっているだろう。

★炎上必至の面接質問「残業できる?」に今、学生はこう切り返す

 http://president.jp/articles/-/21207

学生が最も気にしているポイントとして 「長時間労働やサービス残業があるか」(59.9%)、 「ブラック企業かどうか」(56.5%)、 「有休休暇が取得しやすいか」(46.2%)が上位を占めている(複数回答)。
「明らかに去年とは風向きが変わっている」

学生の意識が変わることが、いちばん企業を変化させる動因となる。
その意味ではいい傾向といえそう。
でも、仕事を覚える、こなす時期は残業も必要なことは事実。
残業なしで成長し続けているランクアップの岩崎裕美子社長は、「若いうちは残業はありです。でも先輩や中堅の社員が定時や定時前に 帰っているのを目の当たりにしているから、若い人たちは安心して仕事を こなせるように時間を気にせず働いている」という。

これが正しい姿といえよう。

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第670号『人本主義で考えるトランプ政権の行く末』

米国トランプ大統領。アメリカ第一主義を強烈に掲げ、これまで米国が行なってきた政策とは一線を画す動きを見せています。

一体これからどうなってしまうのか、大変気になるところです。経営と政治はもちろん異なるのですが、根本をとらまえると「人を幸せにする」という本質は普遍であるといえるでしょう。

人本主義という視点から、これからトランプ政権が実施していこうとしている政策は何をもたらしてくるのか考えてみたいと存じます。

■対話のない外交

トランプ氏といえばツイッターが連想できるほど、史上初めてSNSを駆使して大統領になりました。そのツイートは独善的で一方的に断罪しています。「メキシコに壁をつくる、その費用はメキシコに担わせる。」と言い切り、大統領に就任して本当にその大統領令を発令しました。そして、メキシコ大統領との会談もツイッターで「意味がない」とあっさりと中止してしまいました。

人を幸せにしていくためには、丁寧な対話によって価値観の違いを認め、相互理解を深めて、関係の質を高めていくのが大原則です。このようなことを繰り返していけば、諸外国との関係は悪化していく一方になるのは目に見えていて、不幸な人が米国にも外国にも増幅していくことになるでしょう。

■敵をつくらない鉄則からのかい離

人本主義では、敵をつくらない状態を実現していくことで持続可能性を高め、事業体として永続していく道を歩むことができ、その結果、幸せを実感できる人生の実現を図ります。しかし、トランプの目指している方向性は超利己主義で、米国さえよければいいと極端なスタンスで行動しようとしています。排他的でいるので、周りは敵だらけになっていくのです。わが国だけ繁栄していけばいいと利己追求していくと、短期的には国内は潤うかもしれませんが、長続きする訳がありません。

■リスクある急成長

26日の日本経済新聞の報道です。「規制緩和など「企業寄り」の政策を相次ぎ打ち出す姿勢を見せていることが、株式への買いを誘っている。米国の景気や企業業績の拡大期待も背景に「トランプラリー」と呼ばれた株高が再加速する兆しが出ている。25日のダウ平均は一時、前日終値に比べて約150ドル超上昇し、2万ドルの大台を超えた。昨年11月の米大統領選でトランプ氏が勝利して以降、ダウ平均の上げ幅は一時1700ドルを上回った。ダウ平均の一時2万ドル突破を受けて、トランプ氏は25日、ツイッターの大統領公式アカウントに「グレート!」と投稿した。」

身の丈にあわない急成長は、あとで反動がきて、取り返しのつかない事態になるので、人本主義では木の年輪のように安定的に成長していくことを目指していきます。ですから、目先の利益に一喜一憂しない姿勢を見せますが、トランプは真逆のようです。

おそらくバブルの再現が米国で起きていくのではないでしょうか。わが国にもその影響は及んでくることでしょう。ここは原理原則をしっかりとふまえて行動していくことが、いつもにも増して必要といえるでしょう。

人本主義に照らすと、トランプの政策は破たんへの道をひたすら辿っているように感じます。

原理原則からかけ離れているため、これから何らかの失策が起きた時に、トランプの政治は一気に行き詰っていくような気がしてなりません。その時に、世界最大の権力者が、その持てるパワーをさらに利己的に発揮して世界が大混乱にならないことを祈りたいと願うばかりです。

ただ、そうした世界にとって、価値観を揺さぶられるような有事があって、いよいよ資本主義の時代が本格的に終焉を迎え、多くの人類が幸せになる人本主義の時代が幕開けしていく――そんな気もしないではありません。

いずれにしろ自利利他の実践こそが、幸せな生き方に他なりません。世の中が激変しても、この本質を見失わないように前へ前へ進んでいきましょう。

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2017年1月23日 (月)

第669号『ヘッズに感じた働き方改革で目指すべき姿』

2010年に著した『元気な社員がいる会社のつくり方』(アチーブメント出版)を読まれて、意気投合した大阪の株式会社ヘッズの暮松邦一社長。先週、20数名の皆さんと一緒にベンチマークに伺わせていただきました。

対前年比で125~130%の事業拡大をしてきた同社、毎年3億円規模で売上が増えていきました。しかし、社員の離職率もまた毎年25~30%になっていました。

事業規模の拡大で自信を深めていた暮松社長ですが、はたと気がつきました。

「社員30人の会社で30%離職すると9人が抜けるので、これを補うために9人の採用が必要で、さらに30%成長に伴って新規に9人の採用が必要になる。」

採用にかかる時間や費用、そして新人教育に要する時間や費用、残っている社員たちへの負担も膨大となっていきます。「こんな経営続くわけがない」と自問しました。

自分の人生の目的達成のための手段でいいのか?
会社とは利益を上げるためのものか?
社員の人生を預かっているのにこれでいいのか?
辞めていった人の人生を…狂わせたのかも?

こんな悩みが脳裏に浮かんでいきました。ついに10年間共にしてきた社員が会社を離れることになり、このままではだめだと藁をもつかむ状態だった時に拙著に出会っていただいたのです。

顧客満足の前に社員の幸福を追求していくことが大切であるという人本主義の考え方に共感された暮松社長は、すぐに東京へ飛びました。それから「幸せに生きる!」ことを人生の目的にチェンジし、会社の社是も「幸せ制作会社」に改めていきました。

■他人を幸せにできる人が幸せになる

幸せになるためには、「他人を幸せにできる人が幸せになる」ということを旨に経営していく、と心変わりしていきました。何がどう変わったのか、暮松社長はわかりやすく図で示してくれました。

Kako_genzai

あり方、考え方の大きな違いがあって、その違いがとても大事だと改めて語られていました。

今日、未だに左側の概念で経営が行なわれている企業は少なくないことでしょう。そんな中で働いている労働者は、今も生き馬の目を抜くような相手との競争に明け暮れて、心身を摩耗しているに違いありません。そして、耐えきれなくなった社員が退職していくのです。それすら選択する思考力を奪った会社が近頃もニュースを騒がせたのです。

一方、右側のあり方で経営をしていくことで、日に日に社員間の結びつきがよくなり、職場に笑顔が増え、社風がどんどんよくなっていきます。それが取引先やお客さんに届き、感動や感謝のレスポンスとなって戻り、ますます社員たちのやりがい、働きがいを高めるという好循環を生み出していきます。

両者の決定的な差は何なのでしょうか。それは「愛」に尽きるでしょう。

それは、これまでの業績を追い求める経営では、決して取り扱われることなく、ないがしろにされていましたが、人として生きていくうえでとても大切な存在です。

暮松社長は、嘘偽りなく、みんなが幸せになるための会社づくりに励んでいきました。やがて社員の意識が変わってきたことも実感できるようになったそうです。そして、7年が経ち、今年度はとうとう離職者はゼロ、一人もいなくなったそうです。

働き方改革で目指すべき姿がヘッズにあると実感させられたベンチマークとなりました。

 

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2017年1月16日 (月)

[小林秀司の仕事日記]「人本経営まつり2017」 東京大成功

★「人本経営まつり2017」 東京大成功

1月10日、神田にて「人本経営まつり2017」(東京)を開催しました。
今年は弊社20周年記念イベントを兼ねての実施となりました。
新年早々のイベントにもかかわらず、たくさんの方に足を運んでいただき感謝感激でした。
おかげさまで素晴らしい一日となりました。

心の底まで響く師匠・坂本光司教授の強烈無比なご講話をいただき、参加者一同襟を正させていただきました。

続く人本経営実践講座第1期生の寺本幸司さん率いるライト・ライズ、チームごん助の皆さんによる、これ以上ない絆感のパフォーマンスに聴衆は圧倒され度肝を抜かれました。

さらに同じく第1期生、ぜんち共済の榎本社長、第2期生パパラギの松本社長、第3期生ニイガタの渡辺社長による本音座談会は、成長痛を感じながらも理想の人本経営を目指す皆さんの姿勢に、会場は共感の嵐が吹き荒れておりました。

本当にお世話になりました。心より御礼申し上げます。

人本経営を実践している皆さんの会社では、確実に働き方改革が前進しているということが改めて確認できました。

いい仕事をしていますね、とご参加いただいた方からお声掛けいただきました。
心からそう思います。

社会保険労務士という職業は変えていませんが、9年前に「何のためにこの仕事をしているのか」という問いかけで本質にたどり着いてから、すべてが変わりました。

素晴らしい出会いのご縁、次から次へと生まれくる新しい仕事、成長する仲間、そして、充実感を増す人生。

これからさらに社会に幸せの連鎖を加速させていくことを誓います。
幸せの海へたどり着くまで、前へ前へ進んでいきます。

さあ、来月17日は大阪人本経営まつりです。
ぜひ会場へ足をお運びください。

【人本経営まつり2017 大阪会場】

※詳細・お申し込みは下記特設サイトをご覧ください

 http://www.keieijinji.com/event/jinponmatsuri2017.html

 

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「働き方改革」関連ニュース

先週もとどまるところ知らず、働き方改革関連のニュースが吹き荒れています。

★わずか半年で…奇跡の「働き方改革」を取材しました。

 http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00346947.html
 ※音が出ます

JAL調達部の事例。
フリーアドレス・ペーパーレス・固定電話レス・定時退社・ノートパソコン全員使用

これはすごい。
形から入っていったようですが、徹底したことで目に見えて変わったようです。
そして、何より社員が「本当に働きやすくなって、人を守ってくれる本部だなとすごく感じました」と語っていることが大成果でしょう。

働き方改革は本気モードで断行していくことが重要と示唆している事例です。
トップの本気度、これはまた人本経営の鉄則でもあるのです。
会社が生まれ変わる働き方改革。
これが実行できる会社とそうでない会社その差は圧倒的になる。
そんなとんでもない時代が今やってきています。

★「残業を減らした分だけ、残業代を出す」ホワイト化に成功したSCSKの働き方改革

 http://news.ameba.jp/20170112-1113/

やはり、トップが「1日の平均残業時間を1時間にすること」という目標を掲げ、業務の見直しや、多忙な部署への人員補充、ノー残業デー、さらには「1Best運動の展開」といった策を次々に講じています。

※1Best運動=「電話1分以内、議事録1枚以内、会議1時間以内」を徹底すること

★空気が変わった「働き方改革」、Change or Die!

経営者は覚悟を問われる年に何を語るのか?

 http://www.huffingtonpost.jp/touko-shirakawa/change-or-die-overwork_b_14125538.html

大企業のトップが本当に変わり始めているようです。

[サントリーホールディングス 新浪剛史社長]

「働き方改革をやらないと負ける。
競争力強化のためにやっているのだ。
本当に今まで通りの仕事のやり方でいいのか?
トップから変わらないといけない」

[カルビー株式会社 松本晃代表取締役会長兼CEO]

「1989年に異常な40年が終わった。
高度成長、規格大量生産、成果=時間のすべてが終った。
Change or Die。
変わらなければ負けるのではなく死ぬしかない。
変革とは既得権を奪うことであり、既得権を奪う作業をしている」

[東京海上日動火災保険株式会社 北沢利文取締役社長]

「『時間にコントロールされた働き方』から『時間をコントロールする働き方』へ。
業績が伸び、新しい保険ができて、さらに業務が増える。
従来の働き方にも限界がある。
時間は有限で価値あるものという切り替えがないと、優秀な人材を確保できない」

[三越伊勢丹ホールディングス 大西洋社長]

「従業員満足度の向上がお客様の満足度の向上につながる。
5年後10年後を担う若手と女性を徹底的に依怙贔屓していく」

2017年、まさしく「働き方改革」元年の様相を呈してきました。

何度も繰り返しますが、成功するためには人本主義的発想と実践が不可欠です。
ただ残業をなくしていく指示をしても、仕事を持ち帰ったり、残業代がなくなると社員が不満感をもつような状態にしては絶対に長く続きません。

まずは社内対話をして、働きやすい職場をつくっていくために実現していくべきこと挙げ、目標を設定し、モチベーションが高まるようなアプローチをしていきましょう。

 

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第668号『未来工業故山田昭男氏に学ぶ「残業ゼロ」哲学』

働き方改革で最大の焦点とされている長時間労働の是正。

これに成功するためには、哲学が必要だと感じさせられています。残業禁止を貫き日本でいちばん労働時間が短いけれど、際立った生産性を誇る未来工業。創業者の山田昭男さんの残業に対する考え方は、今、働き方改革を推進させようとしている多くの会社に大いに参考になります。

「残業の原因は、経営者が知恵を絞っていないことと、弱気によるもの。「お客が逃げたらどうしよう、売上がいかなくなったらどうしよう」と、経営者がダメになったときのことばかり考えるから、社内の雰囲気が悪くなる。従業員も帰るに帰れなくなって残業が増える。事実、日本の全企業の7割以上が赤字企業。25%の割り増し残業を払い続ければ、そりゃ赤字にもなるし、大企業みたいに100億円近いサービス残業を隠さないと経営の帳尻が合わないのは当たり前。」


「人を雇えないから残業させるというのは間違い。25%の割増金を払って利益を出せる会社がどのくらいあるのか。」

当たり前の大前提ですが、残業をするということは割増手当の支払いが必要になるということです。つまり、コストUPすることになります。残業すればするほど利益が圧迫されることになるのです。長時間労働を前提としている日本企業が先進国の中で生産性が低いというのは、ここに大きな問題が内在しています。これからは端から残業なしを前提にした経営の実現を絶対基準にしていくことでしょう。そのことについてこのようにも語られています。

「いまはどこの会社の経営者も、従業員の残業を減らすことに躍起になっているけど、残業を減らすなんて簡単なこと。8時間働いたら帰ったらええだけでしょ。従業員にそれ以上の仕事をやらせなければいい。それじゃ、ノルマを達成できないって?じゃあ、残業すればノルマが達成できるのか?そもそも会社経営というのは、従業員が8時間働けば黒字が出るように計画を組んでいるはずでしょ。残業をしないと会社が傾くと考えるのは、経営そのものがおかしいのではないか。」

このうえなく明快です。残業をしない前提で持続可能な経営計画をしていかなければ話にならないと一刀両断です。シンプルですが、こう発想して事業計画を立てている経営者はそうは多くないのではないでしょうか。しかし、ぜひチャレンジすべきテーマでしょう。残業がない会社というのはどういう状態か、お客様との関係、社内の体制、取引先との関係、あらゆるあり方について再考させられるはずです。それが知恵を絞るということではないでしょうか。また、こうも語られています。

「給料を払っているから従業員をできるだけこき使え、という発想。そういう発想では、いつまで経っても残業はなくならないよ。」

「一日は24時間しかない。朝7時に家を出て、午後7時に帰宅し、8時間睡眠をとったら、残りはたったの4時間だ。これを残業なんかに使ったら、食べて働いて寝るだけの人生になってしまう。そんなつまらない生活ではなく、もっと人間らしい喜びを感じられることに時間を使ってほしい。」

これまた考えさせられます。きわめて本質的な投げかけです。人として尊重される働き方が何より重要で、それを重んじるからこそ残業という発想がなくなるということを示唆されています。某広告代理店は肝に銘じるべき言質であると感じてしまいます。そして、どうすれば残業がなくなっていくかということについてはこう述べられています。

「規定時間内で成果を出すには、従業員の仕事上の不満や不安をギリギリまで減らすことに尽きると思う。未来工業のいろいろな取り組みは、すべて社員の不満を解消するとともに、社員を感動させるためにやっていることばかりだ。感動は人を喜ばせる。喜んだ社員は一生懸命に働いてくれる。会社のためにやってやろうという気持ちになる。そうして頑張った結果が、お客様を感動させ、事業を発展させることにつながるのだ。」

社員の不満や不安を聞き出して、解決していくための知恵を出して実行していく、これで残業がなくなると指摘されています。信じて活動してみてはいかがでしょうか。

 

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2017年1月11日 (水)

「働き方改革」関連ニュース

★働き方改革に改めて強い意欲を示す 安倍総理
 http://economic.jp/?p=70308

★小池都知事 働き方改革の取り組みで都が先頭に
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170106/k10010830751000.html

★仕事と介護の両立へ働き方改革を急ごう
 http://www.nikkei.com/article/DGXKZO11433960X00C17A1EA1000/

★人手不足が慢性化し、働き方が激変する年になる
 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/021900010/122700031/?P=1#articleReview

★『「人材(人手)不足の現状等に関する調査」(企業調査)結果 及び「働き方のあり方等に関する調査」(労働者調査)結果』(平成28年12月)   

人材(人手)不足が生じている企業のうち、「企業経営に何らかの影響がある」 としたのは約3分の2であること、また職場に及ぼす影響として「時間外労働の 増加や休暇取得数の減少」との回答が約7割となった。

 http://www.jil.go.jp/institute/research/2016/162.html

★日本電産の永守会長、2017年の年頭挨拶を発表  働き方改革の元年に
 http://kigyoka.com/news/legend/legend_20170105.html

★「働き方改革、経営陣が主導」企業トップが意欲
  http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ05I0N_V00C17A1000000/

2017年、労働革命というべき1年が幕開けしました。

これだけ官民挙げて、「働き方改革」というワンイシューに経営テーマが集中していく年も珍しいのではないかと思います。

特に象徴的なのが、長時間労働を是として拡大成長してきた大企業の変わり身の早さです。

昨年末、ゼンショーの取組みを紹介しましたが、モーレツの代名詞だった日本電産の永守社長は2020年までに残業ゼロを実現すると年頭所感を述べました。

「残業ゼロでも平均年収は減らず、むしろもっとよくしていくことで日本一働きやすい会社に変えていこうとする大きな挑戦」と宣言をされています。

これまでの実行力から考えると、確実に実現していく可能性が高そうです。

働き方改革は、社員の働くモチベーション維持向上が図られる状態がセットで実現していかなければ成功はおぼつきません。

ゆえに程度の差こそあれ、人本主義的な実践アプローチが必要不可欠になってきます。

今こそトップの本気度が求められます。

トップが本気になれば、図体の大きい組織より俊敏に動けるのは中小企業に利があることは自明です。

今年、きっちり人本経営を実践して働き方改革成功への道筋をつけることが、今、会社の行く末の舵を切る経営者の使命といえるでしょう。

ぜひ前へ前へ進んでいきましょう。

 

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2017年1月10日 (火)

第667号『幸せな生き方、働き方』

―― 幸せになる方法はない。幸せな生き方があるだけ ――

2017年が幕開けいたしました。本年も当通信をご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

冒頭の言葉は、昨年11月に四国高知のネッツトヨタ南国にベンチマークさせていただいた折に、横田英毅相談役からいただいた言葉です。とても考えさせられ、とても有益な含蓄のある内容で心に響いています。それ以来、幸せな生き方ということについて考えています。

幸せになりたいと思い、いろいろと学びだすと「利他」という概念に出会います。これについては、「利己的な発想を捨て、周りを幸せにする行動を優先していくことで、やがて相手との関係性がよくなり、正の結果がついてくるので自分にも幸せが感じられる」という理解をしていました。

しかし、それは方法論なのだと冒頭の言葉は悟らせてくれます。誰かの犠牲のうえに成り立つ幸せがホンモノであるわけがありません。ましてや自己犠牲のうえに成り立つはずがないのは明白でしょう。

ある会社は社訓として「自利利他」を掲げていました。そして、その意味については、利他を実践すれば、いつかは巡り巡って自分の利益になるという考え方ではなく、「利他の実践がそのまま自分の幸せなのだ」と付け加えられていました。

ちょうど横田相談役の言葉を聴いた直ぐ後に出会ったので、こういうことが幸せな生き方という意味なのだとストンと落ちました。つまり、自分の行動で人を幸せにすること、あるいは人が幸せになること、それそのものが瞬時に自分の幸せと一致するという感覚です。

これなら自己犠牲ではありません。相手の喜びと自分の喜びが常に一致する状態をつくっていく、それが幸せな生き方なのではないでしょうか。

とはいえ、人間の心はいいことに気づけてもすぐに忘れてしまいます。私たちが日々生活していく社会は煩悩を引き起こす事象であふれているからです。

煩悩の中でも特に人間をいちばん苦しめる毒薬といわれる「貪瞋痴(とんじんち)」すなわち「貪りの心」「怒りの心」「愚痴の心」は三毒といわれ、誰もが日々向き合わされていきます。

貪りの心は、欲のために心が病気になる状態で、自分さえよければと自己中心的で、ついつい周りが見えなくなります。怒りの心は、自分が思うようにならないと腹を立て、反発する状態です。そして、愚痴の心は、自分か叶わぬのに人が叶うことをみて嫉妬していく状態です。

この三毒に支配されていると、相手の喜びと自分の喜びが常に一致する状態をつくっていく自利利他は到底できないと気づかされます。

煩悩は無くなりません。だとすれば、それが出ないように、それに支配されないようしていくことに尽きます。それが修行ということなのでしょう。そのためには日々、瞬間瞬間、「幸せになる方法はない。幸せな生き方があるだけ」という感覚に自分の意識をチューニングしていくことが大事だと分かります。毎朝、仏壇や神棚にお祈りし、今日も自利利他を実践しますと誓い、心がそういう状態でいるように意識して過ごす努力をしていきます。感情に三毒はすぐ入ってきます、それは防ぎようがありませんから、入ってきた時に気づけばいいわけです。そして、「くわばら、くわばら」と、またチューニングしていくのです。このことを繰り返していくことが精進という状態なのだと学ばされます。

ここまで気づけると、とても生き方が楽になっている自分があることにさらに気づけます。そして、本当に人の幸せを心から良かったねと思えていると体感できる瞬間がやってきます。これが成長ということなのでしょう。どんどんそういう時間が増えていくことで、確実に日々幸せになっていくのです。

このように自利利他を実践し、幸せな人を増やしていくことを会社や組織で実現していくことが、すなわち人本経営にほかならないのだと改めて悟ります。自利利他を実現させるための心がけを社是やクレドで掲げて、朝礼や研修などで大切な原理原則に意識をマインドセットして日々行動し、出来ていることを承認し、反省点を改善するための対話を繰り返し続けていく――。

確実にいい会社になっていく幸せな働き方がそこにあるのです。

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