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2015年7月21日 (火)

第594号『人本主義社会でニーズとなってくるもの』

本格的に到来しつつある人本主義社会。これからの社会でのニーズに応えるサービスや商品をクリエイトできれば、とてつもないビジネスチャンスとなります。

どんなことがニーズになってくるのか、考えてみたいと存じます。

■幸せを増大させるもの

関わる人の幸せをより増大させるサービスや商品は確実に成長していくでしょう。

愛が感じられる・ものすごく役立つ・承認欲求を満たすといったことがキーワードになります。

プレゼントの場を華やかにするラッピング資材を提供する大阪のヘッズは、商品そのものが幸せに直結していて、ここの商材を使うと売り上げがアップすると全国の雑貨店、フラワーショップ、和・洋菓子店にとってなくてはならない会社になっています。2010年から人本経営にも舵を切り、社員の皆さんの高い人間力から生み出される商品は、まさしく愛を感じさせてくれます。

同じく大阪のル・クロも単に美味しいフレンチレストランというだけでなく、行くと幸せが増大する空間になっています。スタッフ一人ひとりの気遣い、気配りはとても心地よく、「生理的欲求」に加えて「愛と所属の欲求」も満たされるのです。ル・クロの3号店は階上にありますが、帰り際、店の外に出るとキッチンからいつまでもスタッフの皆さんが笑顔で手を振ってくれています。これはなかなかできないことです。最後に感動を覚えて、また来たいと思わされるのです。

■善循環を実現させるもの

拡大再生産を求めた業績軸から、調和善循環を生み出す幸せ軸に世の中は転換していきます。あらゆる場面で善循環を実現させるサービスや商品、あるいは事業も確実に発展していくことが見込まれます。

プッシュでなくプル、口コミ、リピーターがキーワードです。

リサイクル事業というすでに現出している市場があります。香川の協同回収では、産廃業をこれからの時代に求められる職種に見事に転換させています。法人相手だけでなく、一般家庭からも不用品を引き取り、リユースするビジネスを展開しています。業態の一つであるエコリッチというショップでは、ルイヴィトンなどのブランド品を買い取り、再びその商品がほしいという消費者に販売しています。そのお店は、産廃業者が経営しているとはとても想像できないエレガントさとなっています。

大阪の八百鮮は、店のチラシ広告を一切打ちません。経費を極力抑え、費用を原価に回すという経営を貫こうとしているのです。原価を潤沢にして、仕入れを充実させて、値ごろ感のある野菜や鮮魚を販売しているのです。店に行くとその安さにいつも驚かされます。尾頭付きの鯛も東京なら1000円以上は確実でしょうが、600円台の値付けとなっていました。プッシュしていないので最初のうちは苦労するのだそうですが、近所の主婦たちは目敏く「あの店に行くといいものが安く手に入る」と察し、6か月もするとお店はリピーター客でごった返すようになっていきます。派手な宣伝をせずとも、繰り返し繰り返し客が訪れるような事業のあり方は善循環そのものです。

協同回収も八百鮮も、障がい者が会社の中心で働いています。そうした取り組みも消費者の共感を呼び、選ばれる会社になっていると感じられます。

■精神的充足をもたらすもの

物質的に豊かになることを求めていましたが、わが国は経済大国になり、モノがあふれるようになりました。これからは精神的な豊かさが満たされる商品やサービスが求められます。

思いやり、癒し、ほっと一息、感謝、といったことがキーワードになります。

東京のリラクゼーションサロンを展開するリラクでは、まさしく愛と思いやりを理念として掲げ、それを実践できる人づくりをしています。江口社長は社員こそ作品、商品と言い切っています。施術で体をほぐすだけでなく、利他の精神にあふれたスタッフたちの笑顔や親切心に触れて、お客さんは身も心も充足されていきます。

今の自分の仕事を人本主義社会のニーズに応えられるよう展開をしていきましょう。

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